長男が不登校になったときにやって良かった3つのことを紹介します

不登校から高校中退した長男のこと

我が家には、夫が15社を超えるカード会社のリボ払い等で作った1,000万超の借金があります。

今は、月に50,000円ずつ細々と返済しています。

学校を辞めたいと言われたときに感じたこと

前回の記事でも触れていますが、不登校だった高校生の長男は、先日とうとう学校を辞めました。

退学してからは、親子共々落ち着いた日々を送っていますが、在学中は本人はもちろん、私にとっても心理的な負担が大きくのしかかっていました。

今となっては、本人を信じて本人のペースで本人の決めたことをやらせよう、という決断に至りましたが、

在学中は、私自身もいろんな心の葛藤がありました。

集団が苦手で、学校に行くことを考えただけで、片頭痛の発作がひどくなっていた長男。

学校が頭痛を増悪させていることに気付き、学校を辞めたい、と言ってきたとき、

「勉強なんか、やる気になればいつだってどこだってできる。

学校に通うことだけが正解じゃない。」

という思いと

「今、辞めてしまったら、中卒ということか。

せめて高校ぐらい卒業しておいたほうがいいんじゃないか。」

という思い。

また、

「高校に通わなくなるということは、勉強はともかく、人との関わり方を学べる貴重な機会を失ってしまうことになるんじゃないか」

なんて考えも頭をよぎって、なんとも言えない複雑な気持ちを持ったまま過ごしていました。

そして何より、

毎日、昼過ぎまで真っ暗な部屋で寝て過ごすだけの長男を見ることが辛かった。

外はこんなにいい天気なのに。

カーテンを閉め切って、ベッドに横になっているだけの長男。

自分には何もできないという無力感。

欠席だけが積み重なり、着々と近づく留年決定の日を待つ日々。

自分だけが1人焦って空回りしていました。

不登校のときやって良かった3つのこと

そんな中、突破口となったのが、次の3つ。

ウォーキング

料理

メルカリ販売

この3つのことをやるようになってから、少しずつ光が見えてきました。

ウォーキング

まずウォーキング。

とにもかくにも、真っ暗な部屋で1日中過ごすことを辞めさせようと考えました。

私自身も、健康のためにウォーキングをやりたいと思っていたので、一石二鳥。

幸い、近場に最高のウォーキングスポットがあるので、仕事のない日には、長男を誘って30分ほどウォーキングをしてみた。

まずなんと言っても太陽光の下、自然の中を歩くのは気持ちがいい。

気持ちがいいから続けられる。

体を使うので、適度な疲労感もあり、夜よく眠れる。

ちょっとした森林浴にもなり、頭も体もリフレッシュできる。

特に何を話すというわけでもないのだが、それぞれイヤホンを耳に、好きな音楽を聞いたり、私の場合は電子書籍を耳で聞いたり、

お互い自分の世界に入りながら、森の中を散歩する。

集団が苦手なのは、長男ばかりではない。

私も、長男に輪をかけて集団が苦手、1人の時間が大好きなのだ。

だから、お互い干渉せずに、黙々と歩く。

帰ってくると、なんとなくスッキリしている。

料理

次に料理。

料理って、生きていく上でずっとついてまわる。

今は、なんでも買ってきて食べることもできるけど

でも、やっぱりある程度は自分で作れた方が、健康にも良いし、お財布にも優しい。

今まで長男は、忙しすぎる毎日の中で、料理なんて一つもやったことがなかった。

だから何もできない。

料理の本を見て、

作りたいもの、食べたいものを決めて、

必要な材料をメモして、

それを買い物して、

材料を切って、焼いて、味付けて

そして食べる。

料理って、大変だ。

頭も体も使うし、慣れないと時間がかかる。

でも、今はたっぷり時間がある。

学校もない、仕事もない日々って、そうそうないよね。

だから、今のうちに、じっくり時間をかけて自分の納得のいくように作って、

自分の作ったものを食べる

って経験をしておいてほしいと思ったのだ。

長男の状況を知っていた私の友人が、

コレ簡単だし、美味しいから、お兄ちゃんでも作れるんじゃない

って、山本ゆりさんの料理本を貸してくれた。

貸してもらった料理本を渡すと

料理やってみたかったんだよね。

と言って、

何度か、自分で昼食を作って食べていた。

元気になった最近は、ほとんど作らなくなってしまったけど、

料理は、ただベッドで寝ているだけのドン底の日々から抜け出す大きなきっかけの一つになった。

メルカリ販売

最後にメルカリ販売。

長男には、お金を稼ぐということがどういうことなのかも、実際に体感して欲しかったので、メルカリ販売も勧めてみた。

今はまだそれどころではないが、

将来的には、自分でお金を稼いで生活していってもらわないと困る。

本人には言ってある。

何をしても構わない。

とにかく自分が食べていけるだけ、生活していけるだけのお金を、自分で稼げるようになってくれ、ということを。

人と接すること、人の多いところが苦手なのであれば、普通の会社員の生活は難しいだろうから、自分に何ができるのかよく考えたほうが良いかもね、ってことも伝えてある。

メルカリ販売は、そんな長男にも、お金を稼ぐということがどういうことなのか、実際に体験できる良い学びになるだろうと思った。

売るものを決める

写真を撮り、商品説明を考え出品する

購入希望者の方とメッセージのやりとりをする

商品を梱包して発送する

届いて評価をもらったら評価のコメントを送る

お金をいただく

こんなにたくさんのことが経験できる。

お金を稼ぐということがどういうことなのか体験できるだけではなく、

どうすれば高く売れるか考えて、写真の撮り方や商品説明を工夫したり、

売れない時は、どうして売れないのか考えたり、

どうしても売れなければ、金額の調整をしたり、

色々学びがあるな、と思う。

購入希望者の方とメッセージでやりとりすることだって、これまで家族や学校の友人、先生くらいしか接してこなかった長男には、とても良い学びだ。

良い評価をもらうにはどんな対応をすれば良いのか考えたり

高い評価を積み重ねると、だんだん売れやすくなることに気付いたり。

長男は、使わなくなったゲームソフトを売ったり、読み終わった本を売ったりして

お小遣いを稼ぐことができた。

そのお金で、同じメルカリ内で自分の欲しいものを買っていたようだ。

一通りいらないものを売って、もう売るものはなくなってしまったようだけど、

もしこれを応用していきたいと思うなら、売るものを仕入れて売ってみる、という選択肢だってある。

初期投資が必要なものだから、なかなか一歩踏み出しにくいかもしれないけど、

少額で少しずつやってみたっていい。

自分で考えて行動するきっかけになったらいいな、と思っている。

まとめ

学校に行けなくなり、ただベッドで寝ているだけの日々から、

今回紹介した、

ウォーキング、料理、メルカリ販売

の3つを少しずつ始めて、徐々に前に進み始めた実感があります。

状況は一人一人違うと思いますが、学校に行けなくなってしまったお子さんを持つ親御さんの気持ちは、痛いほどわかります。

自分に何ができるだろう、と考えてきて色々やってみた中で、これは良かったなと思うことを3つ紹介しました。

少しでもどなたかの参考になれたら嬉しく思います。

借金返済開始から2年3ヶ月

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