旅行はお金がかかる

好きなこと

中学生の娘が、小学生の時からやっている武道で全国大会に出場することになった。

関東の片田舎に住んでいる私たちが、中学生の娘(大会に出場する本人)、中学生の兄、私の3人ではるばる会場の京都まで行ってきたので、その時のことを書いていこうと思う。

県大会で出場が決まった時は、本当に嬉しくて信じられない思いだったが、会場が京都と聞いて複雑な気持ちになった。旅費のことを考えたからだ。中学生ともなると、新幹線料金は大人と同じだ。出発前に学校で学割証を発行してもらったから乗車券だけは2割引になるが、特急券には学割はきかない。

まず、ここから東京に出るまでに高速バスで片道2000円かかる。往復で1人4000円、3人で12000円。

東京から京都までの新幹線代は3人で乗車券、特急券合わせて往復約80000円だった。これは2人分学割を使っての金額だ。

京都までの往復の交通費だけで約10万、ホテルに2泊して67400円。

現地での交通費、食費、お土産代など全部合わせると20万程かかった。

これまでいつも全国大会に出場する選手を羨ましく思っていたが、今回実際にその立場になってみて、全国大会に出場するということの現実を知った。会場が近くのときはまだいいだろうが、今回みたいなことになると結構な負担だ。でも北は北海道、南は沖縄の選手が一つの場所に集まるということは、一部の会場近くに住んでいる選手以外は、今回のような負担がかかるということなのだ。

どうしても出たいという娘の気持ちを優先して、今回行ってきたが、毎年出るとなるとなかなか大変だ。それまでに我が家の家計は破綻していないだろうか。まぁ、来年も出られるとは限らないが。

今回の旅行の1番の目的は大会出場だったが、高額な交通費をかけて行ったからには、観光もしてこなければ、と京都の名所を数カ所回ってきた。

市内の移動手段はどうしようかと色々調べた結果、バス1日乗車券が最安の移動手段だと思い、市バス1日乗車券を700円で買って移動した。市バスは1回乗車230円だから、どこか2ヶ所往復すれば元が取れる。

娘の行きたかった伏見稲荷大社、息子の行きたかった清水寺、私の行きたかった銀閣寺、3人の行きたかったところ全て行ってくることができた。

桜も7分咲き位でどこも綺麗だった。伏見稲荷大社は初めてだったが、清水寺、銀閣は高校生の頃、修学旅行で行ったことがあり、今回30年ぶり2回目の訪問だった。

自分は30年歳をとったが、そこにある景色は30年前と同じで感動した。

いつの日か、お金のことを気にせずにゆったりと旅をしてみたい。今の我が家の状況でそんな日が来るとは到底思えないが。

旅は大抵お金がかかるが、お金をかけなくても楽しめる旅を探してみたらいいのか。

ただ、若い時と違って体力がなくなっている今、安い移動手段はそれなりに辛い。

今は、YouTubeで旅先の動画をあげてくれている方も多いので、今は動画で旅を楽しむのもいいかもしれない。